診療放射線技師は、医師の指示のもと、X線撮影装置やCT・MRIといった画像診断装置を用いて、人体内部の様子を撮影し、病気の診断や治療に必要な画像を提供する医療技術者です。さらに、がん治療や予防医療などにも関わるため、高度な知識と技術が求められ、現代医療の発展にも貢献しています。病院や診療所といった医療機関だけでなく、医療機器メーカーの研究開発部門など活躍の場が広がっています。
臨床検査技師は、医師の指示のもと、病院や検診センターなど医療機関において、生体から採取された材料(血液、尿、組織、細胞など)を対象とする検体検査や超音波診断装置、心電計などを用いて、生理学的検査を行い、病気の診断・治療方針の決定、病気の早期発見・予防のための科学的な分析データを提供します。検査を通じて病気の原因や状態を解明するには、高度な知識・検査技術と分析力が必要です。また、製薬会社では試薬開発研究業務、行政機関では公衆衛生業務に携わるなど、多くの場面で活躍しています。
臨床工学技士は、医師の指示のもと、人工呼吸器や人工心肺装置、血液浄化装置などの生命維持管理装置の操作や医療機器全般の保守・点検を行う、生命をつなぐエンジニアです。今後、さらに高度化する医療機器の安全確保と有効性を維持する担い手としてチーム医療に欠かせない存在になっています。一方で、現代医療において求められる医療機器に関する高度な知識と技術、さらには冷静かつ正確な判断力を併せ持つスペシャリストとして、産業界での活躍も期待されています。
約40万㎡の広大なキャンパスの中心に、新校舎の10号館「LCM(LearningCommons&Medical laboratory)センター」が誕生しました。リニューアルした7号館「保健医療学部棟」と併せて、最先端の医療技術を学ぶことができる環境を実現しました。
人体に含まれる水分に強い磁気を当て、人体を縦・横・斜めと様々な角度から撮像し画像化します。X線が透過しにくい骨で囲まれた脳や脊髄などの診断に適しています。
人には聞こえない高周波の超音波を利用し、人体に痛みや悪影響を及ぼすことなく、体内の臓器の様子や血液の流れを 映し出すことができます。がんや動脈硬化など、幅広い病気の発見につながります。
心臓血管外科手術における人工心肺装置、自己血回収装置、ECMOなどの補助循環装置に対してシミュレータを用いた 循環制御のトレーニングや、麻酔器・除細動器・内視鏡装置・電気メスの操作や管理などについて実習を行います。